水頭症の治療について

シャントシステムについて

小児水頭症も成人の水頭症も同様に、髄液排除量ならびに頭蓋内圧の微妙なコントロールが大切です。それは合併症を回避しながらシャントの治療効果を最大限に発揮させる必要があるからです。

シャントシステムによる髄液排除量は多くても少なくても治療に結びつきません。髄液排除量が少なくては症状が改善せず治療に至りませんし、逆に髄液排除量が多すぎれば、頭蓋内に出血が起こり硬膜下血腫を生じる可能性があります。そして患者様個々の状態によっても適正な髄液排除量に違いがあります。このように必要な髄液排除量は患者様それぞれのケースによって微妙にコントロールする必要があり、髄液排除量と頭蓋内圧を調節する圧可変式バルブが重要な働きをします。合併症を抑えつつも最大の治療効果(改善度)を得るためには1cmH2O(水柱圧)といった細かい圧設定のできるシャントバルブにて適正な頭蓋内圧にコントロールすることが必要です。

このため近年の水頭症治療は、微細圧コントロール型の圧可変式バルブシャントシステムが選択され、適正圧を調節したり、術後の合併症を著しく減少されるなど、きめ細やかな圧調節が手術の後でもできるようになっています。また、術後の現象として、患者様が立ち上がるとシャントチューブ内の髄液が過剰に排出される場合(サイフォン効果)があり、髄液の過剰排除につながる恐れがあります。これを回避するために、生理的な髄液排除量を流しながらも過剰な排出を抑えるオーバー・フロー・リミッター機能を持つものなどシャントシステムも進化しています。

シャントシステム


シャントシステムと圧変更用プログラマー

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[2008.09.22 更新]