治療後の注意について

よくあるお問い合わせ

Q.

水頭症はどんな病気ですか?

A.

頭の中に、髄液が過剰に貯留して、脳を圧迫し、様々な症状を呈する病気です。頭痛や嘔吐が症状として現われる様々な型の水頭症(閉塞性水頭症(非交通性水頭症)、交通性水頭症)や、正常髄液圧の上、歩行障害や認知症、尿失禁などで発症する正常圧水頭症(交通性水頭症)などがあります。これらは適切な診断と治療で症状が改善する病気です。

Q.

水頭症はどのような症状がでますか?

A.

閉塞性水頭症(非交通性水頭症)は、小児に多い水頭症で、頭蓋内圧が高くなり、頭痛や嘔吐、意識障害などの症状が出ます。また、正常圧水頭症(交通性水頭症)は、成人の水頭症であり、歩行障害、認知症、尿失禁などの症状が出ます。

Q.

水頭症はどのような年齢で発症しますか?

A.

水頭症は、乳幼児から高齢者まで各年齢層に見られます。水頭症といえば、小児の病気と思われがちですが、最近では、高齢者に発症する特発性正常圧水頭症の患者様が非常に多いことが分かってきました。

Q.

水頭症はどのような原因で起こるのですか?

A.

成人の場合は、くも膜下出血や頭部外傷などのあとに起こる二次性の水頭症がおおく、適切に治療することができます。中には、原因のはっきりしない特発性の水頭症があり、「治療可能な歩行障害・治療可能な認知症」が注目されています。小児水頭症の原因の多くは、脳室経路にある中脳水道と呼ばれる細い通路が閉塞・狭窄を起こして先天性の非交通性(閉塞性)水頭症になっている場合が多く、その他奇形や炎症、腫瘍などに伴うこともあります。

Q.

水頭症の患者は日本にはどれくらいいるのでしょうか?

A.

患者の実数は明らかになっていませんが、水頭症の手術は、日本では年間約16,000例行われているといわれています。特発性正常圧水頭症の患者はまだ適切に診断・治療されていない可能性がありますので、これを含めると水頭症の患者数は大変多いと予想されています。

Q.

水頭症は、どのように診断するのですか?

A.

閉塞性水頭症(非交通性水頭症)であれば、頭痛・嘔吐・意識障害などの症状を確認し、CTやMRIといった断層撮影をします。正常圧水頭症では歩行障害・認知症・尿失禁などの症状を捉え、CTやMRIに進み、髄液タップテスト(髄液排除試験)によって改善するかどうかみます。水頭症はCTやMRIと言った断層撮影によって水頭症の程度や閉塞部位の確認ができます。

Q.

水頭症はどのように治療するのですか?

A.

過剰に溜まっている頭蓋内の髄液量を減らして症状の改善を促します。そのために、拡大した脳室にカテーテルを挿入し、髄液を他の体腔(多くの場合、腹腔の腸間膜で吸収)に流してそこで吸収させる髄液シャント術(この場合、脳室-腹腔シャント術、V-Pシャント術)を行います。脳室から心房に流すV-Aシャント術や、腰椎くも膜下腔から腹腔に導くL-Pシャントといったバリエーションがありますが、L-Pシャントは正常圧水頭症などの交通性水頭症に適応があります。非交通性水頭症には、内視鏡的脳室穿孔術が選択されることが多くなってきました。

Q.

シャント手術はどのようなものですか?

A.

多くの場合、全身麻酔下で行われる約1時間程度の手術で、脳神経外科的手術の中では特に難しい手術ではないとされています。

Q.

水頭症の予後(手術後の状態)はどうですか?

A.

水頭症由来の予後は、多くの要因に左右されますがシャントシステムがうまく機能しているほとんどの症例では脳機能が回復し、症状も改善します。但し、水頭症を現す原因の病気がある場合は、その病気に対しての治療も、必要に応じて行われます。

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[2008.09.22 更新]