治療後の注意について

術後合併症について

小児の場合には、成長に伴ってシャントチューブが短くなりますので腹腔カテーテルを長いカテーテルに入れ替える手術が予定されます図1。これは合併症ではありませんが、将来的に再手術が予定されることを知っておく必要があります。

小児でも成人でも可能性がある合併症として予期せぬものは、シャントチューブが折れ曲がってしまったり図4、シャント閉塞(詰まり)図3が起こることです。シャントシステムは髄液を流す管ですので詰まることがあります。また、頭をぶつけるなどして、バルブの破損によるシャント不全が起こることがあります図5。少しでも症状がぶり返すようなことがある場合には直ぐに受診してください。

手術後、肥満や便秘がもとでシャント流量不足による症状の悪化を見ることがあります。シャントシステムが閉塞していないか確認するとともに、シャント流量不足の因子を断つ処置が考慮されます。また、立ち上がるとともに頭痛やめまいがあるときは、髄液の過剰排除がその原因であることがあり、脳の表面に血液がたまる硬膜下血腫に発展してしまう可能性があります図6。これらのシャント流量不足や過剰排除は圧可変式バルブの細やかな圧調節によって回避できることが多いので直ぐに受診することが大切です。

他方、シャント手術は他の手術と同様に手術後の感染などもゼロではありません図2。シャントチューブが埋設されている皮膚の発赤や熱(体温)などがある場合には速やかに受診して下さい。

シャント機能不全の原因いろいろ

[1]成長してチューブが短くなる [2]チューブが感染する [3]チューブが詰まる(チューブの中、末端に異物が溜まる )[4]折れ曲がったり、切れる [5]バルブが破損する [6]流れ過ぎ

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[2008.09.22 更新]