治療後の注意について

圧可変式バルブの日常注意について

圧可変式バルブは治療効果の向上と合併症の回避にとても有効です。圧可変式バルブによって水頭症治療は格段の進歩を遂げたと言っても過言ではありません。

しかしながら、圧を調節する仕組みに磁力を利用しているため、最適に設定されたバルブ圧が別の磁場で変わってしまうことが稀にあります。このような場合、圧可変式バルブ自体が壊れることはありませんが、再度、設定圧の最適化が必要です。

一般的に磁石を用いたものは、日常生活のなかでもたくさんあります。しかし、これらの磁石は、少し距離を離せば磁力が弱まる性質を持っています。ですので、圧可変式バルブにとって、磁石=危険なもの、というわけではないので、ほんの少し気をつけるだけでトラブルを回避でき安心して生活を送ることができます。財団法人 日本二分脊椎・水頭症研究振興財団のご指導のもと、身のまわりにある磁石を用いた製品を以下のようにタイプ分けてみましたのでご参考にしてください。

  • 使用してはいけないもの(通常の使用で影響のあるもの)
  • バルブ留置部位に接触してはいけないもの(通常使用では影響ないが、故意に接触させると影響のあるもの)
  • バルブ留置部位に接触しても影響ないもの(磁力小)

【具体的な例】

使用してはいけないもの

  • 磁気枕
  • 磁気ネックレス
  • 磁気ブレスレット
  • 磁気治療器

バルブ留置部位を
接触させてはいけないもの

  • 冷蔵庫、
  • 電子レンジのドア、
  • ヘッドホーン、
  • イヤホーン、
  • 携帯ラジオ、
  • テレビ、
  • ステレオ、
  • 携帯電話のスピーカー、
  • 磁気腹巻※、
  • 磁気サポーター

バルブ留置部位に接触しても影響ないもの(磁力小)

  • 電子レンジ、
  • 電気毛布電気こたつ、
  • 電気掃除機、
  • 電気洗濯機、
  • ヘアドライヤー、
  • ワープロ、
  • パソコン、
  • ファクシミリ・コピー機

(※L-Pシャントの場合は、磁気腹巻は使用してはいけません。)

また、場所についても注意が必要な場合があります。以下をご参考にしてください。

バルブに影響を与える可能性のある場所

  • MRI検査室(検査を受ける前に担当の方にお申し出下さい。)
  • 屋内外に設置された大型スピーカーの近く
  • 科学技術館など磁石実験コーナーなど

バルブに影響のない場所

  • 医用マッサージ
  • 携帯電話の環境(携帯電話の電波はバルブの設定圧に影響はありませんが、スピーカーが内蔵されていますのでバルブが埋設されている反対側の耳でご使用になれば更に安心です。)
  • 高圧線の近く
  • IH調理器具
  • 日常生活の中の磁石
  • セキュリティー・チェック(空港や盗難防止など※ただし、立ち止まらないこと)
最後に

近年、水頭症の診療は大変に進歩しました。
その診断技術と治療方法は多くの専門医によって現在も研究されつづけています。
治療器具の進歩もその歩みを止めません。
水頭症の病気とシャント手術にまつわる様々な側面、
とくに合併症の可能性について術前に担当医師とよく話し合うことは、
トラブルを未然に防ぐことにつながります。
また、日常的に少しずつの注意を払うことも
安心した生活を送る上で大切であると考えられます。

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[2008.09.22 更新]